2025.10.03
恒温槽の保守(部品交換)作業
こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。
研究開発で欠かせない装置の一つに恒温槽があります。
設計した製品がこの恒温槽に入れられ、数週間後にどのような状態になっているか。
設計開発をされている方々であれば、この期間のドキドキ感は忘れられないものだと思います。
実際、私も毎日薄暗い恒温槽の中を小さな窓から覗き込んでは外部に設置してある計測機器類に異常がないか、精神衛生上あまりよい気持ちではなかった事を覚えています。。。
(個人的感想です)
そのような恒温槽ですが、長年稼働されているので当然ながら自身も劣化して行きます。
今回、一時期使用はされていたものの、保守用の予備として保管されていた装置を使用した所、動作せず急遽修理に出すことになりました。
ところが、既にメーカー対応不可品とのことで弊社にご依頼となった次第です。
装置の風体からして(制禦の表示部がCRTモニターのタイプです)30年以上前の恒温槽ですので、メーカーとしても保守対象外となり、保守部品も無いのだと思います。
下の写真はそのCRTの駆動回路基板と動作制禦基板です。
(バックアップ用電池の液漏れで直下のパターンが腐食していて全て再生しています)
回路パターンの修復・バックアップ用電池の交換・電解コンデンサの総交換を行って、ご依頼者様の元へ返送となります。
弊社ではこの様な開発に必要な機器類の修繕作業を行っております。
簡単には壊れない計測機器類ですが、動作がおかしくなってきた頃にはメーカー対応外品になっていたり、廃版になっていたりする場合が多々あります。
新しい装置を導入できれば良いのですが、そういう状況ではないのが世の中の常だと思います。
もしこのような苦境におられる開発関係の皆様、諦めず弊社にご相談ください。
100%復活するとはお約束することができませんが、可能な限り装置の復活にお供させて頂きます。
はんだ付けに光を・・