ゴッドはんだ はんだ付け職人 実装作業例 イメージ画像
試作や改造、修理など部品1点から、はんだ付け作業を請け負います。
自動機では不可能な複雑形状基板へのはんだ実装などのご依頼を承っております。
顕微鏡を使った微細なはんだ付け(0603、1005、QFPなど)に対応。
少量の試作なら翌日仕上げ。難しいはんだ付けならお任せください。

ゴッドはんだ はんだ付け職人 実装作業例

2021.03.02

こだわりの逸品 ーフォーティーナイナーズ様のデニムに使用されているリベット

こんにちは、はんだ付け職人の大堀です。
本日は、はんだ付けとは全く無縁と思われるご依頼をご紹介します。

数年前とあるご縁から 我が東近江市のファクトリー:コナーズソーイングファクトリー
アメカジ専門店:フォーティーナイナーズのオーナーであり
ニードルワーカーとして業界のレジェンドである小中氏より 
デニムに使用する鉄製リベットについて、
「圧接した時に生じる形状が希望通りにならないので何とかならないか」とのご相談がありました。

昔使われていたリベットは、技術的に未熟だったため、鉄がふんだんに使用されていて
圧接しても潰れなかったそうですが、

現代では、薄い鉄板をプレスして製造する技術が出来たため
リベットの内部が中空になっており、
圧接すると平たく潰れてしまいます。
※見た目はその方がスマートなんですが・・

****************FORTY NINERS WEBサイトより引用**************

小中氏は、1910年~1950年頃のジーンズの縫製方法を解明し、
アイロン、マチ針、ガイドを使わない「手曲げ縫製」を現代に甦えらせた。
ミシンの選定、セッティング、メンテナンスも自ら行う。
ビンテージデニムへの造詣も深く、当時のデニム製品がどのような手順で縫われたのかを
追求する世界でも数少ない職人。

*********************ここまで**************************

 

かなりのこだわりをお持ちです。

 

こんなとこ 誰も見いひんかもしれへんで。
でも、もしじっくり見られた時に 納得いかへん仕事してたら
恰好悪いじゃないすか。そんなん嫌なんですよ。」的なことをおっしゃりました。

 

我々もこだわりは大切にしている所です。
作業して組み立てたボックスをもし誰かお客様が開けてみられて
しょーもない仕事してたら 『ゴッドはんだ』やのに恥ずかしいやん」 というスタンスで
日々はんだ付けをしております。

 なんとかして実現しなければなりません。


そこで、現代はプレスで作られているリベットの頭部分を厚くするために
「はんだ」を流し込むことにしました。
現代の環境に合わせて使用する「はんだ」は人体に悪影響の無い鉛フリーはんだです。

 

↑プレス加工されている従来のリベット

「はんだ」を流し込むとリベットの頭部分の金属が厚くなるため、
圧接した際に潰れず思った通りの形状になるという算段です。
 

↑頭部分をはんだで厚くしたリベット
結果は上出来。
とても満足して頂きその後ご依頼をリピートして頂いております。

 

※フォーティーナイナーズさんの店舗は現在
店舗改装中ですが 3月7日グランドオープンです。
色々凄いことになりそうです!

 


世の中、はんだ付けとは無縁のようでもすごく身近にあるものっていろいろありますよね。
ステンドグラスの製作もはんだ付けですし、古代ローマの水道管の接続もはんだ付けでしたし。
はんだ付け技術は、その時代の最先端をいっていたのかも知れませんね。

弊社では98%が 基板や電気関係の微細はんだ付けですが
他にも 義肢装具のはんだ付けも行っております。

品質だけでなく 見た目にもこだわったはんだ付けのご用命がございましたら
お問合せください。

タモリ倶楽部にて・・


はんだ付けに光を・・

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