2021.03.03
JIS規格とは??
こんにちは、はんだ付け職人の大堀です。
今日もちょっと変わったモノをご紹介します。
社内の倉庫で1970年代のヘリコプターに搭載されていた無線機の基板を見つけました。
なかなか見れない約50年前のモノなので興味深く見ていたら、
「これって、何の規格に基づいて作られているのだろう⁇」って思ったんです。
何を今さらと言われようですが、調べて行くうちにとても深い話になっていました。
これは日本のものではなく、米国のヘリコプターのモノだそうで、
随所に骨董レベルの電子部品が所せましと搭載されています。
一応、両面基板ですが、表面実装部品は1個もありません。
当時のヘリコプターはほぼ軍用規格だと思うのでMIL規格を調べていると、
1980~1990年頃にIPC基準に移管され、
全てではありませんがIEC標準となり、日本のJIS規格になって来たとのことらしいです。
そういった背景を知ると、
今では当たり前のEOS/ESDの警告ラベル(IPC-A-610, 3.1.3)があったりして、
当時の最先端を行っていたのだと感じました。
日本のはんだ付け技術のルーツをこれから少しづつ探って行こうと思います。
(ガラクタの中にキラリと光る何かを感じて)
はんだ付けに光を・・