2024.06.19
基板改造(回路パターン変更作業)
こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。
今回は設計をされている方なら一度は経験する(であろう)回路の改造についてです。
基板が出来上がり、いざ実装してみたものの、回路の挙動が試作時とちょっと違う...なんて事ありませんか?
私の場合、この様な事を幾度か経験して大変な目(いろんな意味で:汗)に合って来たことを今このブログを書きながら思い出しました。(いろいろあったな、と。)
今思うと、今からご紹介する作業を当時請け負ってもらえるところがあれば、なんて幸せ(精神的に)だっただろうなぁ~と感慨深く回想しています。
あ、いけませんね。これくらいにして本題に入ります。
さて、何かの不都合があって回路図を変更して検証のために回路を作りなおしたいけど、基板のパターンを今すぐ変えることができない場合、動作確認のために基板を作り直す(大金がかかります)か、基板を改造するかの二択になります。
大抵の場合は後者の選択になるのですが、自分で改造できる範囲なんてしれてます。反対に回路を壊してしまうかもかも知れません。そしてこんな時に限って時間が無いものです。(経験上ですが)
でも、ご安心ください!
弊社では部品実装のみならず、実装済み基板の回路パターン変更・改造も行っています。多くの企業様からご依頼を頂いており、ごく一部ですが一例をご紹介します。
これはMCUです。(FPGA等の場合もあります)
I/Oピンの設定で自由度が高いので、ある程度はソフトで対応できるのですが、それに甘んじているとどうにもならない局面になる時があります。例えばI/Oが沢山あるけどプルダウンされてるとか、電流が引けないとか。
そうなると、この写真のようにパターンをカットして、外部配線を飛ばすなどして回路を作るしかありません。ですが、こんなことができるのは社内でも極一部の人だけだと思います。
でもあきらめないでください!弊社のスタッフはこれらの作業を普通にできる人達なのです。
この写真はピン間0.4mmのQFPでその端子から別の場所にジャンパーして回路を構築しています。大きく拡大していますが実際には約2cm四方の大きさになります。
もしこの様なことでお困りの際には是非ご相談ください。
開発者の一助になれば幸いです。
はんだ付けに光を・・