2023.02.01
基板改造作業の例
山市@はんだ付け見習いです。
今回は、基板改造作業の紹介をさせていただきます。
現在、基板の改造作業のご依頼を受けて作業しているのですが、
改造内容は、パターンカット、部品の実装、リード線(ジャンパー線)の取り付けなど、
比較的大改造の部類に入ります。
パターンカットについては、この基板の場合カットする部位がほとんど見えず、
銅パターンが、部品と部品の間にわずかしかありません。
まずは、ここをカットして、導通しないようにします。
カット後は、テスターでパターンカットがちゃんと出来ているかをチェックをしています。
今回は、デザインカッターを使用して、パターンをカットしましたが、
実体顕微鏡で拡大しながら慎重に確実に刃を入れていきます。
カットした部分です。
銅パターンを完全に切断・除去をしてパターン間に隙間を作っておかないと、
導通してしまいます。
拡大しているので、わかりにくいですが、
実際にカットしている銅パターンは幅は0.5mm、
長さは2mmほどしかありません。
次に部品の取り付けですが、
今回はチップ抵抗とダイオードの2つの部品の取り付けです。
部品を実装するスペースが無く、非常に苦しい接続方法になりましたが、
写真のようにダイオードは縦にして実装、抵抗は片側はパターンに、
もう片方はリード線を取り付けています。
ダイオード側
チップ抵抗側
リード線はカプトンテープで動かないように留めてあります。
写真を見ていただいてわかるように、
ダイオードは縦に実装し、チップ抵抗は約1mmといった、
細かな作業になっています。※パターンを含めて2mmです。
リード線の被覆につきましては、0.6mm被覆を剥いて、
チップ抵抗にはんだ付けしています。
肉眼では確認が出来ないほど、細かな作業になっています。
このように難易度の高い基板改造の作業も、お受けしております。
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※2019.10.04の記事をリニューアル
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