ゴッドはんだ はんだ付け職人 実装作業例 イメージ画像
試作や改造、修理など部品1点から、はんだ付け作業を請け負います。
自動機では不可能な複雑形状基板へのはんだ実装などのご依頼を承っております。
顕微鏡を使った微細なはんだ付け(0603、1005、QFPなど)に対応。
少量の試作なら翌日仕上げ。難しいはんだ付けならお任せください。

ゴッドはんだ はんだ付け職人 実装作業例

2023.01.31

リフロー実装したLEDが点灯しない?(熱に弱い部品の実装・部品交換)

皆さんこんにちは

山市@はんだ付け職人です。

 

今回は、はんだ印刷→チップマウンター→リフロー炉で構成された
自動実装機で実装された量産用基板から
LED点灯不良が多数発生した案件の修正(リペア)作業をご紹介いたします。

チップマウンター、リフロー実装したLEDが点灯しない?

「自動機で実装した基板のLEDが点灯しない。」
「手はんだでLEDを交換して修正しても、やはり点灯しない。」
というお困りの案件でご依頼いただきました。

今回リペアの対象となるLEDは、特に熱に弱いらしく、
実装機のリフロー炉の熱(約260℃)に耐えられず、LEDが点灯しなくなったと考えられます。

ということは、LEDの温度を250℃以下に抑えてはんだ付けする必要があり、
なおかつ、はんだの量にも注意が必要で、LEDの電極部分の上にまで、はんだを盛ってしまうと、
そこから熱が伝わり、点灯しなくなる恐れがある部品です。

リペア作業の手順ですが、ピンセット型のハンダコテを使い、LEDを挟んで
LED電極のはんだを融かして取外します。
※ピンセット型がとても便利です。

LEDの実装の際に、3点の注意事項があります。

①熱に非常に弱い部品の為、素早く効率よく熱を伝えて実装する。
②LEDを直接加熱するのではなくランド面のはんだを加熱することで接合する
③はんだ量は、電極部の上に、うっすらと濡れ広がる程度の量に抑える。
(チップ内部の半導体に熱を伝えないため)

この3点が、今回のLED実装で、非常に難しい部分です。

また、LEDの位置決め(仮はんだ付け)に時間をかけてしまうと、
LEDに熱が伝わってしまい、点灯しなくなります。

はんだ量は多すぎれば点灯しなくなる可能性が高くなり、少なすぎれば、はんだ量過少となり、
はんだ付けの強度不足や発熱の原因になります。

以上の注意点を考慮して、実装したLEDがこちらになります。

※交換後のLED

 

フラックスを使用しているため、少しLED電極の上に、はんだが流れますが、
薄く濡れ広がっている状態にはんだ量を抑えられています。

ハンダゴテによる手実装は動作保証されていないが、正しい基礎知識と技術があれば、
自動実装機よりも安全な実装が可能」

微細部品の実装以外にも、部品に応じて、はんだ量や、熱の伝え方などを
変えていくような作業は、はんだ付け職人の「職人芸」と言えます。

「基板の改版や部品の改版などで、基板を改造しないといけない。」
「部品の変更で、実装済みの部品を取り外し、再実装しないといけない。」
「量産基板で、間違った部品を実装機に流してしまった。」

こうした案件でお困りの場合、試作・実験として基板1枚からお試ししていただく事が出来ます。
お気軽にご連絡・ご相談ください。

※お問い合わせはこちらから

 

※2022年11月24日の記事をリニューアル

タモリ倶楽部にて・・


はんだ付けに光を・・

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